純情ブランドについて

賢治の大地、岩手

賢治が残した農業への情熱は今なお…

詩人、童話作家、科学者、地質学者…さまざまな“顔”を持つ才人であった宮沢賢治ですが、晩年は農業指導者として生きていく道を選択し、故郷の花巻に「羅須地人協会」を設立しました。
賢治はここで、訪れる人々に農業の基盤といえる土壌の概念を伝え、作物の営みと自然の関わりを説きました。なかでも情熱を注いだのが肥料設計で、田畑をまわり土を手に取り、その土地に一番ふさわしい肥料のやり方を指導したといわれます。今は当り前のように行われている施肥設計・土壌分析を、はるか70年以上も前にやってのけた賢治。その先進性と農業への情熱は、かたちを変えて今もいわての大地、そしていわての人々の中に息づいています。

農業に適した土地に恵まれたいわて

では「いわて」とは、どんなところでしょうか。

まずお知らせしたいのは県土の広さ。面積は北海道に次いで全国第2位、四国四県にも匹敵するほどです。その地形は南北に長く、平地から高原まで変化に富んでいます。
もちろん気候条件も変化に富んでいます。温度に置き換えると、その差は南北海道から北関東ほど。新緑から紅葉へとめぐる季節は、広大ないわてを南から北へゆっくりと縦断していきます。そしていわての農業は、この気候風土をぞんぶんに生かして営まれているのです。
平野から高原まで、それぞれの土地では色々な作物の栽培が行われています。

また、いわては全国有数の畜産県。堆肥等の有機物を積極的に施用しています。
自然を活かす農業。自然の力を借りて自然を元気にする農業。簡単なようで実は一番難しいことに、いわての生産者は真正面から取り組んでいます。

理想郷を秘めたいわて

「イーハトヴ(イーハトーヴ)は一つの地名である。…(略)…実にこれは著者の心象中に、この様な状景をもって実在したドリームランドとしての日本岩手県である。」これは賢治が、童話集「注文の多い料理店」の序文に掲げたことばです。賢治は自らの足で歩き、大地を耕しつづけながら、ここいわてに理想郷=イーハトーヴの姿を見い出していました。

純情産地いわてはイーハトーヴそのもの

そして、今。
いわてには、純な自然の力と人々の情が通いあう“純情な”農畜産物がすくすくと育っています。いわて純情米、いわて純情野菜、いわて純情りんご、いわて牛、いわての牛乳、いわての花、いわて純情しいたけ――数々のおいしさを生み出す「純情産地・いわて」。
これも、賢治が描いた理想郷=イーハトーヴのひとつのかたちであると、私たちは考えます。
これからも、いわての元気、いわてのこころがたっぷり詰まった「純情ブランド」を、全国の食卓にお届けしていきたいと考えております。

賢治の大地、いわて。
イーハトーヴが生んだ
純情ブランド。