ニュースリリース

2016年2月23日岩手県乳質改善大賞表彰式

 18日、盛岡市内のホテルで2015年度の岩手県乳質改善大賞表彰式が行われ、鈴木努さん(葛巻町)ら10農家の功績が称えられました。

 大賞には(社)岩手県畜産協会が行う毎月の検査で優れた乳質を維持した優秀な農家のうち、年間出荷乳量が180t以上で、さらに厳しい審査基準を満たした農家が選ばれます。その審査基準では15年1月~12月の検査において、1mlあたりの細菌数5万個未満、体細胞数20万個未満、乳脂肪分3.7%以上、無脂肪固形分率8.7%以上という高い基準を維持していることが条件となります。

 今回が初の受賞となった鈴木努さんは「初めて大きな賞をいただいて驚いている。衛生面に気を配ることはもちろん、草地更新や肥料成分の工夫など(良質な牧草のもととなる)土づくりへのこだわりが実を結んだのでは」と喜びを語りました。

 同表彰式は、県内の酪農関係団体が組織する岩手県乳質改善協議会の主催で08年度から毎年行われ、今年で8回目。主催者挨拶のなかでJA全農いわての小原俊英副本部長は「次年度から体細胞数20万個未満の生乳に対する格差金(1キロあたり)を+3円引き上げるほか、新たにバルク乳体細胞素測定機器の設置をすすめている。地道な乳質改善への取り組みが、本県における酪農生産基盤の維持・拡充に貢献していくものと信じている」と強調しました。

 大賞受賞者は次のとおり(かっこ内はJA・地区)。

鈴木努(新いわて・葛巻)、鈴木鉄雄(同)、(一社)葛巻町畜産開発公社(同)、(有)アグリファイン(いわて花巻・花巻)、中野誠一(いわて花巻・西和賀)、太田千幸(岩手ふるさと・金ヶ崎)、菅原雅継(いわて平泉・大東)、天満ケイ子(新いわて・久慈)、桜庭真悟(新いわて・北部)、向屋敷茂(新いわて・北部)

 

受賞者ら

受賞者ら(18日、盛岡市内)