○調査ほの特記事項
①「銀河のしずく」の成熟期の生育調査結果は以下のとおりです。
稈長 85.9cm(平年比 107) 80.4cm
穂長 18.4cm(平年比 97) 18.9cm
穂数 380本/㎡(平年比 88) 433本/㎡
※平年はR1~R5までの平均
②7月16日の東北北部の梅雨明け後、非常に暑い日々が続き出穂が早まり、登熟も順調です。(8月10日頃から一時低温、日照不足がありましたが、影響はほとんどないと思われます。)
③7月上・中旬見られたいもち病は散発的で、広域的な発生は見られません。
④「銀河のしずく」の出穂盛期は、平年より4日早い7月30日でした(穂揃良好)。出穂後の天候は良好で、登熟も順調です。9月10日頃には稲刈りが始まる見込みです。
⑤「銀河のしずく」の出穂盛期は8月3日で、ほぼ平年並でした。出穂以降高温多照で経過し、登熟は順調です。収穫時期は平年より早まり9月9日頃からと予想しています。カントリーエレベーターの荷受開始は9月9日(月)を予定しています。
⑥いもち病等の病害はありません。
【撮影地/花巻市鍋倉】
【撮影地/花巻市鍋倉】
〇花巻地域(花巻市)の状況
①花巻地域の品種を込みにした出穂状況は、出穂始期(出穂10%)7月27日、出穂盛期(出穂50%)8月3日、出穂終期(出穂90%)8月10日となりました。出穂盛期は平年より1日程度早めです。
②東北北部の梅雨明けは8月2日(平年比+5日、昨年比+11日)となりましたが、梅雨明け前からの高温、多照で初期登熟は順調です。花巻地域の主力品種「ひとめぼれ」の稲刈りは9月10日頃に始まる見込みです。
③連日の高温・多照でいもち病の発生も少ないです。高温による白未熟粒(シラタ)や胴割粒の発生対策として、夜間潅がい、間断かんがいの徹底指導を行っているところです。
〇調査ほの特記事項
①「銀河のしずく」の出穂盛期は、ほぼ平年並の8月3日でした。出穂以降は高温、多照で登熟は順調です。稲刈りは9月8日頃に始まる見込みです。
②いもち病等の病害は今のところありません。
【撮影地/花巻市鍋倉】
【撮影地/花巻市鍋倉】
〇花巻地域(花巻市)の状況
①花巻地域の「ひとめぼれ」生育調査ほ 10か所の、7月25日現在の生育状況は以下のとおりです。
草丈 81.0cm(平年比 102) 79.1cm
茎数 451本/㎡(平年比 102) 447本/㎡
葉数 11.6葉(平年比 +0.1葉) 11.5葉
※平年はR1~R5までの平均
②中干しを6月20日頃から始めるよう指導していましたが、冬季間の降雪が少なく、また、春先からも降雨が少なく、一部地域で農業用水が不足気味で、中干しを躊躇している生産者も見えました。6月23日東北北部もやっと梅雨入り(平年比+8日)し、その後まとまった降雨もあり、水不足状態はかなり解消されそうですが、中干し効果は不充分です。7月末現在の生育は、草丈・茎数・茎数・葉色ともほぼ平年並、生育進度は平年並からやや早い状態です。
③銀河のしずくは7月7日頃、ひとめぼれは7月8日頃から幼穂期盛期(幼穂長2.0mm)が確認されるようになりました。今後も高温傾向が続く予報もあり、出穂期は平年(8月2日頃)よりやや早めを予想しています。
〇調査ほの特記事項
①7月25日現在の調査区(「銀河のしずく」)の生育状況は以下のとおりです。
草丈 87.8cm(平年比 101) 87.1cm
茎数 415本/㎡(平年比 91) 458本/㎡
葉数 12.7葉(平年比 +0.4葉) 12.3葉
※平年はR1~R5までの平均
②中干しが、6月20日頃から始まりましたが、梅雨入り後まとまった降雨があり、中干し効果はやや不充分です。葉色はほぼ平年並です。茎数が平年より少ないですが必要茎数は概ね確保されています。
③幼穂形成期が7月7日頃から確認されるようになりました。幼穂形成期の確認は平年並からやや早めでしたが、今後も高温傾向が続く予報もあり、出穂期は平年(8月1日頃)よりやや早めとなりそうです。高品質で良食味な「銀河のしずく」の生産に向け、今後も栽培管理に最善を尽くし、出穂前後のかん水管理、その後の間断かんがい等、適正な水管理の徹底の指導を行っているところです。
【撮影地/花巻市鍋倉】
【撮影地/花巻市鍋倉】
〇花巻地域(花巻市)の状況
①花巻地域の「ひとめぼれ」生育調査ほ 10か所を平均した、6月25日現在の生育状況は以下のとおりです。
草丈 44.7cm(平年比 110) 40.7cm
茎数 388本/㎡(平年比 102) 381本/㎡
葉数 8.2葉(平年比 +0.1葉) 8.1葉
※平年はR1~R5までの平均
②6月25日現在、草丈が長く、茎数・葉数は平年並で、生育はほぼ平年並です。必要茎数はほぼ確保されており、生育は平年並です。中干しを6月20日頃から始めるよう指導していますが、冬季間の降雪が少なく、春先からも降雨が少なく、一部地域で農業用水が不足気味で、中干しを躊躇している生産者も見えます。葉色はやや淡いほ場が多いです。6月23日東北北部がやっと梅雨入りしました。水害が出ない程度の降雨を望んでいます。
③まもなく、幼穂形成期(幼穂長2.0mm)が確認されるようになると思われます。今後は、低温時の深水管理、中干し後の間断かんがい、追肥や穂いもち防除剤の施用、畦畔の草刈り等の作業が中心となります。
〇「銀河のしずく」調査ほの特記事項
①6月25日現在の調査区の生育状況は以下のとおりです。
草丈 49.4cm(平年比 106) 46.4cm
茎数 365本/㎡(平年比 82) 446本/㎡
葉数 9.0葉(平年比 +0.2葉) 8.8葉
※平年はR1~R5までの平均
②6月25日現在、草丈はやや長く、茎数は少、葉数は平年並です。茎数は少なめですが、6月中旬以降の高温傾向で茎数の増加は顕著で必要茎数は確保可能と思われま。生育はほぼ平年並です。中干しが6月20日頃から始まり、中干し・間断かんがい継続中です。葉色はやや淡いほ場が多いです。
③早いところでは、7月5日頃に幼穂形成期(幼穂長2.0mm)が確認されるようになると思われます。今後も栽培管理に最善を尽くし、品質がよく、美味しい岩手県産米を消費者の皆さんに届けられるよう、早めの梅雨明けと、適度の降雨、極端な寒暖差のない適度な好天(都合のよい話しですが・・)が続くことを期待します。
【撮影地/花巻市鍋倉】
【撮影地/花巻市鍋倉】
〇花巻地域(花巻市)の状況
①花巻地域の「銀河のしずく」生育調査ほ10か所の、6月14日現在の生育状況は以下のとおりです。
草丈 29.7cm(平年比96) 平年31.0cm
茎数 203本/㎡(平年比88) 平年230本/㎡
葉数 6.6葉(平年比±0.0) 平年6.6葉
※平年はR1~R5までの平均
②移植後の天候は概ね良好でしたが、移植後早い段階から藻類、表層剥離の発生が目立ちました。また水持ちの良い水田を中心に、水田の“わき”(ガスがわく)が見えましたので、2~3日程度の落水や積極的な水の入れ替え(間断かんがい)を指導しています。
③6月14日現在の調査結果では、草丈、茎数とも平年よりやや劣りますが、分げつの発生も本格化しており、生育は平年並~やや劣る程度と思われます。なお、冬季間の降雪不足、春先からの降雨不足で、花巻地域の水田に農業用水を供給しているダムの貯水量がかなり少なく、農業用水の供給制限が始まっている地域もあり、水不足が生育のやや遅れている要因の1つと思われます。
〇調査ほの特記事項
①6月14日現在の調査区の生育状況は以下のとおりです。
草丈 32.1cm(平年比 88) 平年36.3cm
茎数 172本/㎡(平年比 64) 平年270本/㎡
葉数 7.1葉(平年比-0.2葉) 平年7.3葉
※平年はR1~R5までの平均
②茎数が平年より劣りますが、分げつの発生が本格化しており生育は、平年をやや劣る程度と思われます。
③花巻地域の「ひとめぼれ」の生育と同様、藻類、表層剥離の発生があり、水田の“わき”(ガスがわく)症状が見えますので、2~3日程度の落水や積極的な水の入れ替え(間断かんがい)を行い、“わき”や表層剥離症状の回復に向けた指導を行っています。
【撮影地/花巻市鍋倉】
【撮影地/花巻市鍋倉】
〇花巻農協管内の田植え進捗状況は以下のとおりです。
地域:田植始期、田植盛期、田植終期
花巻地域:5月8日、5月15日、(5月26日)
北上地域:5月8日、5月16日、(5月25日)
西和賀地域:5月18日、5月23日、(5月30日)
遠野地域:5月13日、5月18日、(5月26日)
管内合計:5月9日、5月17日、(5月26日)
( )内見込
田植始期:田植進捗10%
田植盛期:田植進捗50%
田植終期:田植進捗90%
〇花巻地域(花巻市)の状況
①育苗期は高温傾向で、苗丈が長く、病害の発生等が散見されましたが、概ね良好な苗が生産されました。
②花巻地域の田植盛期は 5月16日で、ほぼ平年並み(昨年は5月15日)です。
③移植後は、寒暖差がやや大きく、風の強い日もありしたが、活着やその後の生育は概ね順調です。
④花巻地域の水稲生育調査は、6月5日から開始となります(原則、6~7月は5のつく日に調査)。
〇生育調査ほの特記事項
①生育調査地点の「銀河のしずく」の移植期は5月16日(平年5月17日)でした。
②生育調査ほの植付本数は2~6本/株(平均4.8本/株)、5月23日現在の葉数は4.1葉です。モ類、表層剥離が見え始めました。
【撮影地/花巻市鍋倉】
【撮影地/花巻市鍋倉】