純情産地いわて「みどり戦略ビジョン」

「みどり戦略ビジョン」令和7年度の取り組みについて

JAいわてグループ・純情産地いわて「みどり戦略ビジョン」につきまして、6年度のJA・県本部の取り組み総括、ならびに7年度の取り組みを報告します。

1.令和6年度の総括

みどり戦略ビジョンで設定した20メニューの達成度は「概ね目標を達成できた」、2メニューの達成度は「目標を達成できなかった」となりました。

達成度 メニュー数 備考
概ね目標を達成できた 20メニュー
目標を達成できなかった 2メニュー 18. V-NeKHsの活用促進
19. 生分解性マルチの活用
【概ね目標を達成できた】※一部抜粋
  • 水稲栽培における「秋耕」の実施、またはそれに準じた取り組み実施(メニュー3)
    県下水稲生産者へ「秋耕」の実施をJA座談会や指導会、実績検討会等の機会に促進しました。また、Jクレジット対象の「中干し延長」への取り組みは、2JA・66経営体・1,190ha(10月末時点)と取り組みが拡大しております。
  • 「xarvio(ザルビオ)」の活用(メニュー13)・Z-GISの利用促進(メニュー17)
    新規導入希望者への個別説明や活用支援、農機展示会でのブース出展により「xarvio」や「Z-GIS」の推進をした結果、「xarvio」については有料会員数が89件(前年+52件)に増加しました。
  • 効率的な輸送体系の確立(メニュー20)
    園芸におけるレンタルパレット積載での輸送は運用が進んでおり、令和6年産は6,500枚(前年+5,084枚)に拡大しました。
    米穀における一貫パレチゼーション輸送は、令和6年産の主食うるち米「ひとめぼれ」紙袋15,440㌧のうち約2%となる335㌧(3月時点)、同じくフレコンバックによる輸送は、 令和6年産の主食用米・加工用米・飼料用米の総数49,224㌧のうち約68%となる33,768㌧となりました。

2.令和7年度の取り組み

取り組み3年目となる令和7年度も、JA・県本部が一体となり行動計画を共有・明確化し、数値目標の達成に向けた取り組みを進めます。また、次の取り組みを見据えたメニュー項目や目標設定を検討することで、生産者やJAとともに具体策を深化させます。

特に農林水産省の「見える化ラベル」の活用、Jクレジットの取り組みといった、基準と成果が明確になっている仕組みとの連携を検討するとともに、GHG(温室効果ガス)排出量削減を数値化できる栽培履歴管理システムの比較検討と導入推進を図ってまいります。